VB.Net Tips(実行環境の変化)

 コンピュータのプログラム言語は、おもにインタプリタコンパイラに分けられる。
インタプリタは実行時にプログラムを解釈するが、コンパイラコンパイルという処理でプログラムを解釈して、マイクロプロセッサが直接実行可能な機械語コードを生成する。

初期のBASICは、インタプリタ

 VBコンパイラとしての機能を備えており、高速で実行できる機械語コードを生成することができる。

機械語コードを生成することは、最終的なゴールではない。なぜなら、機械語コードにも弱点があるからだ。
機械語とはマイクロプロセッサの構造に依存するものであるため、互換性のないマイクロプロセッサ上では実行できないか、あるいはエミュレーションで実行するしかなくなる。
このような問題を解決する方法として考えられているのが、仮想マシン(Virtual Machine)という方法である。

仮想マシンとしては、Java用のJavaVMが有名である。Microsoftは新しい世代の実行環境として、.NET Frameworkを開発したが、この中にも仮想マシンが含まれている。
VB.NETは、文字通り、この.NET Framework仮想マシンで実行するプログラムを開発するために使用されるプログラム言語である。

VB.NETで開発したプログラムを配布する場合は、作成したプログラムだけでなく、.NET Frameworkランタイムもいっしょに配布する必要がある。
(Windows Server 2003には標準で含まれている)